9月12日(月)気温20度
今日はマチュピチュを後にして列車でオジャイタンタイボ経由でクスコまで移動しました。
マチュピチュからの復路列車は乗客が飽きないようにそして商売となるようにインカの踊りやレイルペルーのスタッフによるアルパカセーターなどのファッションショーで楽しませてくれました。そういえばマチュピチュからアグアカリエンテスまでの定期バスの風物詩だった「グッバイボーイ」は今はもういません!
急峻ながけを飛び降りたりして怪我や事故があり危ないので禁止となりました。
さて、今日のハイライトはやはり、インカの大群と少数スペイン軍が戦った「サクサイワマン」の城壁、神殿の遺跡やクスコの中心「コカランチャ」太陽の神殿、サントドミンゴ教会などのインカ帝国が滅亡に向かった軌跡です。インカ軍約2000、スペイン軍約200と圧倒的にインカ軍が多かったのになぜ負けてしまったのか本当に不思議です。勝利したサクサイワマンの城壁の石をサントドミンゴ教会の建造に使用したり、インカ遺跡の破壊がキリスト教の象徴である教会などの建物へと変わることはインカ帝国が滅亡していくことを意味することでしょう。
クスコの中心、サントドミンゴ教会にある「太陽の神殿」は石をアーチ型に加工したのがはっきりとわかりインカ文明の技術の高さに驚きます。
ペルーの人々にとってこの征服の歴史を中心であった「フランシスコ・ピサロ」は憎かったに違いありません。しかし、マチュピチュ、クスコともに多くのスペイン人ツーリストが訪れていることに少し驚きました。現地ガイド曰く、スペインの人たちは祖先がこのような植民地支配をしたことに現代の自分達はまったく知らない、関係がないという声も多いとか?
しかし、不思議なインカ文明は古今東西問わず、驚きと深い魅力に引き込まれてしまうのでしょう。
そんなこんなでクスコのホテル到着は午後6時となりました。クスコの夕暮れと夜の帳が始まる最も美しい時間です。
明日はナスカへ移動して地上絵を見に行きます。
エスコート 水澤 史
画像1オジャイタイタンボへの車内の様子
画像2サクサイワマンの石基礎をバックにメンバーと
画像3クスコの美しい夕景