本日は旅の後半のハイライト、マチュ・ピチュ観光に行ってきました。
マチュ・ピチュ村は、かつてアグア・カリエンテスと言われていた場所に出来上がった村です。今回のツアーには、なんと30年以上前にマチュ・ピチュを含む南米に来た経験をお持ちの方がいらっしゃいます。当時のアグア・カリエンテスには温泉以外は何も無く、もっと先の遺跡へのアクセス道路の麓にマチュ・ピチュ駅があったために、乗降客もほとんどいなかったそうです。
マチュ・ピチュ村からは遺跡行きのシャトルバスに揺られて、ハイラム・ビンガムロードを登ること約30分で遺跡に着きます。
午前中は青空の下遺跡めぐりを楽しみました。スキー場ではありませんが、紫外線対策は必須です。
しかしながら、なぜこんな山奥のこんな崖の上にわざわざ町を建設したのか、本当に不思議です。これだけ立派な町を建設しながら、100年足らずで放棄された謎の天空都市。ハイラム・ビンガムの発見(といっても、地元民にとってこの遺跡は周知のものだったそうですが)から100年以上経ちましたが、今もって謎だらけのインカの都市。現在も、保存活動と並行して調査は続けられています。いつかこの謎が解かれる日がくるのでしょうか。
マチュ・ピチュ写真集
午前にみっちり観光した後は、遅めのランチを挟んで、有志でインティプンクまで上りました。インティプンクとはケチャ後で「太陽の門」の意。マチュ・ピチュの夏至の日には、太陽はインティプンクから昇ります。ちょうど峠の頂上になっていてインカ道の関所でもあったと考えられるインティプンクは、インカ時代にオリャンタイタンボ方面からやってきたインカ人にとって、最初にマチュ・ピチュの町が目に入る地点でもありました。同じインカ道を足で歩いてインカ人の歴史に思いを馳せると感慨深いものがあります。
道中にある遺跡(タンボ) インカ時代に思いを馳せながら歩く
インティプンク(海抜2,750m)ワイナピチュより高い。 インティプンクからマチュピチュを見下ろす。
インティプンクからメインエリアに戻った有志一同(遺跡の閉鎖時間が迫り、静けさを取り戻しつつある遺跡をバックに)
本日は晴天に恵まれ、絶好の遺跡めぐり日和となりました。
チリスキーシーズンが、ペルーの乾季にほぼ一致しているので、チリスキーにペルー観光を組み込むのは、実は天候面でも理にかなっているのです。
澤田京一郎