南米

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9月14日(火)
南米スキー&プラスの旅も最後のハイライト、プレインカ時代のナスカ地上絵を空からセスナで見る日です。以前はペルーの首都リマからイカ空港でそこからセスナ飛行だったのですが、最近は路線が廃止されてしまったので陸路で海外線を約250km、ピスコ空港まで移動してそこからセスナに乗ります。私達はピスコに近いパラカスというリゾート地に1泊して翌日フライトしました。幸い、天候に恵まれ朝一番の7時のフライトでナスカへ!
広大な砂漠をいくつも越えて地上絵のある上空へ。高度は約2300フィート(700m)、左右の座席の人が公平に見られるように45度まで旋回し、その時
スピードは約160km、通常の目的地間のスピードは約240kmと比較的快適なフライトでした。(参加者で元パイロットの方によると)

地上経はプレインカ時代に描かれた宇宙人、サル、犬、コンドル、ハチドリ、木々、手など目が慣れればはっきりと識別できます。今だに何のために描かれたのか謎を残していますが、当時のコミュニケーション力、天空や宇宙感をすでに持っていたことに改めて驚きを感じます。ちまみに参加者の中に元パイロットの方(マイアミで泳いだMr.Oさん)が皆さんに専門的な航空システムを丁寧に説明してくれました。

リマから日帰りのツアーが最近多いとのことですがこの往復バス移動は流石に大変なのでパラカスに1泊する方が断然楽です。また、パラカス周辺の島はモーターボードで渡れ国立公園の保護区となっておいるので野生のペンギン、アザラシ鑑賞など楽しむこともできます。欧米人にはかなり人気です。

南米スキーの大いなる魅力はやはり、南半球最大規模とマチュピチュ、クスコ、ナスカなどの世界遺産を巡る唯一のスキーの旅なのでしょう。
エスコート 水澤 史

画像1参加者とナスカへ誘うパイロット
画像2ナスカへ向かう砂漠地帯
画像3ナスカの地上絵がはっきりと

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南米

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9月12日(月)気温20度
今日はマチュピチュを後にして列車でオジャイタンタイボ経由でクスコまで移動しました。
マチュピチュからの復路列車は乗客が飽きないようにそして商売となるようにインカの踊りやレイルペルーのスタッフによるアルパカセーターなどのファッションショーで楽しませてくれました。そういえばマチュピチュからアグアカリエンテスまでの定期バスの風物詩だった「グッバイボーイ」は今はもういません!
急峻ながけを飛び降りたりして怪我や事故があり危ないので禁止となりました。

さて、今日のハイライトはやはり、インカの大群と少数スペイン軍が戦った「サクサイワマン」の城壁、神殿の遺跡やクスコの中心「コカランチャ」太陽の神殿、サントドミンゴ教会などのインカ帝国が滅亡に向かった軌跡です。インカ軍約2000、スペイン軍約200と圧倒的にインカ軍が多かったのになぜ負けてしまったのか本当に不思議です。勝利したサクサイワマンの城壁の石をサントドミンゴ教会の建造に使用したり、インカ遺跡の破壊がキリスト教の象徴である教会などの建物へと変わることはインカ帝国が滅亡していくことを意味することでしょう。

クスコの中心、サントドミンゴ教会にある「太陽の神殿」は石をアーチ型に加工したのがはっきりとわかりインカ文明の技術の高さに驚きます。

ペルーの人々にとってこの征服の歴史を中心であった「フランシスコ・ピサロ」は憎かったに違いありません。しかし、マチュピチュ、クスコともに多くのスペイン人ツーリストが訪れていることに少し驚きました。現地ガイド曰く、スペインの人たちは祖先がこのような植民地支配をしたことに現代の自分達はまったく知らない、関係がないという声も多いとか?
しかし、不思議なインカ文明は古今東西問わず、驚きと深い魅力に引き込まれてしまうのでしょう。
そんなこんなでクスコのホテル到着は午後6時となりました。クスコの夕暮れと夜の帳が始まる最も美しい時間です。
明日はナスカへ移動して地上絵を見に行きます。

エスコート 水澤 史

画像1オジャイタイタンボへの車内の様子
画像2サクサイワマンの石基礎をバックにメンバーと
画像3クスコの美しい夕景

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南米スキープラスアルファーの旅

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9月11日(日)気温15度 マチュピチィヴィレッジより

チリやアルゼンチンでの南米スキーの帰りにはクスコ、マチュピチュ、ナスカ(ペルー)まで足を伸ばしてインカ文明、世界遺産を辿る旅を組み合わせることがさらに価値を深めます。
インカ、アステカ、マヤなど中南米にはヨーロッパの入植以前に、素晴らしい文明や文化が存在していたのは周知のことです。とくにマチュピチュは9代皇帝パチャクティー、ペルーの人々には天才皇帝といわれています。2007年に世界遺産になってから世界中から人々が訪れるようになり、今は昔よりさらに規制が厳しくなりました。インカの中心というと標高3400mに位置するクスコですが、激しくなるスペイン支配を予測したのか?クスコから約120kmも離れた深い山間に秘密の軍事拠点マチュピチュはひっそりと築かれました。麓の村、アグアカリエンテスの市役所には、実はスペイン人がマチュピチュを訪れていたという記録があるそうです。いろいろな本にはスペイン人が発見できていないから、遺跡が壊されていないという見解ですが、スペイン人もこれだけの天空のマチュピチュを見たら、本国に報告せずにこの美しい文化を守ろうとしたいに違いないと思います。
スキーヤー一行は、熱心に全ての遺跡観光をした後に、インカ橋まで足を伸ばしてさらに感動したところです。
朝靄に浮かび上がるマチュピチュとそれを見守ってきたアンデス山脈の6000m級の山群が連なるブルカバンバ山群とのコントラストはあまりにも神がかり的な風景です。遺跡散策中はかなり、うす曇りでしたが、午後には青空のもと太陽が差し込み風景も一変した感じです。
マチュピチュ山に登って遺跡を見下ろすのも良い、夕刻までたっぷりと古の世界と対話するのも良し、南米スキーを挑戦したからこそ訪れるインカの世界に参加者とともに観光ツアーとは違う価値観を再認識したところです。

画像1マチュピチュへの鉄道
画像2マチュピチュ遺跡が朝きりの合間に浮かぶ
画像3インカ橋とどっしりとした石組み

エスコート 水澤 史

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南米スキープラスアルファーの旅

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マチュピチュの紹介を引き続き

参加者の皆さん、遺跡巡りをした後、アグアカリエンテスに戻ってからもマチュピチュに思いを馳せているようです。インカの人々がパチャママ(大地聖母)とアプー(大自然の神)の存在を信仰し、大地への貢やリャマ、アルパカなどのミニチュアをお供えするようです。今年でこの遺跡発見から100年の歳月が経ちましたが、今尚、解明できていないインカ文明の数多くの謎や高いその技術についてこれを機会に勉強してみたいと思いました。
今は人気のインカトレイル・トレッキングはまる4日間、野営だけでひたすら歩き続けるプログラムですが
インカ文明とその軌跡を辿る興味なしには、景色だけを歩く楽しみでは決して制覇できないだろうと思えてきました。このように参加者の皆さんと麓のアグアカリエンテスでもゆっくりと温泉に入りながら、暗くなるマチュピチュ周辺の山々に風情を感じながらインカの世界を感じることができました。
追伸ですが、アグアカリエンテスでフェロースキーでウィスラーに参加したことがあるという女性2名に出会いました。もうスキーは日本だけでとは言っておられましたがこんなところで、偶然に温泉に入っている時に出会ったことに旅の面白さを感じてしまいました。

エスコート 水澤 史

画像1遺跡にもっとも似合うリャマ
画像2今も正確に磁石は南を指す
画像3雨の使者、コンドル、コンドルの神殿

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ポルテイージョスキー遠征

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9月8日(木)晴れのみ曇り 気温5度 
バジェネバドから約3時間30分掛けてアルゼンチンにほど近い、チリを代表するもう一つのスキー場「ポルティージョ」へ遠征してきました。サンチャゴから高速をひたすら北へ、LOS ANDES方面からアルゼンチン国境へと通じるアルペンルート最高地点に位置します。冬は凍結した美しいLAGUNA DEL INCAの湖を中心に左右上下にスキーエリアが広がっています。バジェネバドとはまったく違った4,000m級のダイナミックな山並みが特徴です。このポルティージョはかつてはワールドカップも誘致したことがあり、急斜面、標高差ともに国際級ですが最近は、バックカントリーに力を入れているみたいでグルームなし、急斜面、ツアールート、ヘルメット着用、パトロールの巡回なしのエリア(一人では絶対にスキーしないで下さい)など明確にするなど、自己責任で挑戦してくださいと堂々と書いているほどです。
しかし、凍った湖を中心に右手に「オホス・デ・アグア」、正面奥には氷河を頂く「ラ・パルバ」、夏には3つのピークが湖面に映る「ロス・トレス、エルモナス」などとのコントラストは美しいの一言です。南米最高峰6,962m「アコンカグア」も遠くに聳える絶景も大きな魅力です。このルートがアルゼンチンのメンドーサへ続くアンデス超えというのも旅情をそそるのかも知れません。今回はロスバゲがあったので、少しでも参加者の皆様に南米スキーの奥深さに触れて頂きたいとの思い、強くおすすめしました。しかし、私の判断ミスでいきなりのエキスパートコース滑走となってしまい大変なご迷惑をお掛けしてしまいました。
ガイディングにミスがなければ、絶対に感動していただけるデスティネーションだと思います。

今日からはスキーが終了となり、スペイン統治開始から近代までのサンチャゴミニ観光を楽しんだり、チリの海産物を食したりと帰国されるお客様、明日から「マチュピチュ組み」とに別れます。
明日はクスコへと移動していきます。

エスコート
水澤 史

画像1高速道路から雲に浮かぶ「アコンカグア6962m)画像2ポルティージョスキー場のエリア全体
画像3世界最速の4人乗りTバー

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南米

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9月7日(水)天気晴れのち曇り 気温5度 
今日は滞在地、バジェネバドの最高地点トレスプンタスに上って、バジェネバド渓谷がサンチャゴ方面へと続く眺望やプロモ山、ビスマルク山を近くで感じていただきました。
スキーヤーが我々以外にいないバジェネバドのオフピステを存分に滑走?広大なオフピステをアンデス山脈をバックにエンジョイスキーイングとなりました。
その後は、今日の遠征先、谷を越えて「エルコロラド」へ!
エルコロラドとはスペイン語で「赤い大地」、アメリカのコロラド州もまったく同じ意味です。ゲレンデの各地に見える岩が赤くここだけ違う岩質のようです。
リフト、Tバーが3300mのピークへ向けて設置されており、下部の「ファルジョーネス」までロング滑走が楽しめます。このチリスキーの発祥ともなった「ファルジョーネス」は今は標高が低く、雪も少ないのでファミリー、初心者用のスキー場といった感じです。しかし、チリスキーのパイオニアとして一度は訪れてみたいところです。
この南米のトロワバレーといわれるバジェネバド周辺はスキー場経営がまったく別なので、以前とまったく変わらず、各スキー場の移動が非常にわかりずらくなっています。標高も高く複雑な地形がまた海外スキーに来たんだという雰囲気が大いに感じてもらえると思います。今後は「エルコロラド」のオフピステルートなどガイド日程で取り入れていきたいと思います。

エスコート 水澤 史

明日はポルティージョへスキー遠足です。
画像1 バジェネバド周辺のオフピステ
画像2 バジェネバドからエルコロラドへの移動オフ    ピステ
画像3 テレマーカーが風を切ってオフピステを滑る

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南米スキーの旅

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9月6日(火)晴れ、気温-5度

今日は参加者全員で朝一からバジェネバド~ラパルバとスキー&スキー!荷物は全て昨日夕刻にホテルへ到着。自分のマテリアルとウエアで皆さん気分も高まり、リフト開始前からまずはフレッシュトラックを楽しみました。
バジェネバドといえば標高5400Mの氷河を頂くプロモ山の雄大なシュリエットでしょう。古のインカ時代から神が宿る山として崇められたこの地の名峰です。
バジェネバド渓谷を手前に遠くにサンチャゴの街を眺めながら、雄大なピステ&オフピステを滑りながらラ・パルバのスキー場まで無事に到着です。
各国のナショナルチームがトレーニングキャンプを行うだけの本格的なロングバーンが魅力です。ゆっくり美味しいランチタイムを楽しんだ後、バジェネバドに戻ってから、オフピステ滑走を数本滑って終了!
それにしてもバジェネバド渓谷のTRES PUNTAS峰に映る美しい夕景は、南米スキーならではの景観です。
スキーイン・スキーアウトの魅力はスキーにたっぷりと集中できることと朝夕のアンデス山脈を食事をしながらゆったりと眺めることなのかも知れません。
明日は、エル・コロラード、ファルジョーネスへのスキー遠征に行ってきます。

画像1TRES PUNTASの夕景
画像2最高峰プロモ山をバックに記念撮影
画像3バジェネバド周辺のオフピステ滑走

 
エスコート 水澤 史

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南米スキーの旅

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今回、私にとって久しぶりの南米スキーをレポートしたいと思います。9月3日より実は、今シーズン最後の南米スキーの旅がスタートしました。台風の渦中に無事に出発できました。しかし、アメリカ到着初日からトラブル発生!ダラス経由サンチャゴ行きが搭乗後、フライトキャンセルとなってしまい、ダラス前泊、翌日はマイアミ経由のサンチャゴとなってしまいました。参加者の皆さんとダラス&マイアミを訪れる旅だけになりそうな予感。マイアミでマイアミバイス(カクテル)を飲んだ人もいたほどです。
しかし、翌日も荷物は未着、スキーもスーツケースもどこにあるのやら?それでもこないものは仕方ないと気持ちを切り替えて、バジェネバド到着後は、南半球最大規模のスキーをレンタルスキー、ブーツ、ウエアでスタートしました。とにかく晴天のもと滑ることの大切さをかみ締めた日でした。早く荷物の到着を祈るのみです。

画像1 ケネディー博物館もダラス屈指のスポット 画像2 青い海と白い砂、マイアミビーチでのメンバ
    ー記念ショット
画像3 南米最大規模のバジェネバドスキーエリアに
    なんとか到着。
   
エスコート:水澤史

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2012 南米ツアー番外編

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南米ツアーから帰ってきました。写真を整理していてコロラド/ファルローネスでの息を飲む美しさの夕景の写真を載せるのを忘れていたので、番外編としてアップします。
映っているのはカナダのジュニアチーム。時間は夕方6時半ころ。こんな時間まで練習してるんですね。

あ、それからもう1枚。最終日の最後までこんなところを滑ってきました。これもスキージャーナルTカメラマンより。

澤 宏太郎

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2012 南米ツアーその4

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早いもので南米ツアーもスキー最終日。今日はエル・コロラドからラ・パルバへ滑り込み。エル・コロラドはレーシングの練習に最適のエリアで、アメリカチームやその他学生のグループなど複数のチームが練習をしていました。午前中はグルーミングされた斜面を中心に飛ばして、お昼前位から恒例のオフピステへ。パウダーはさすがになくなってきたので、太陽が当たっている斜面を探してコーンスノーになっているところを滑ってきました。一度冷えて硬くなった斜面が太陽の熱で溶けて、さくさく滑れる雪をコーンスノーといいます。ここを大回りで滑るのが気持ちいいのなんの!誰もいない斜面を十二分に滑ってきました。ランチを挟んで午後からはラ・パルバへ。午後から風が出てきて、狙っていた斜面はクラストになっていそうだったので、昨日滑った岩場の急斜面を最後に再挑戦。ここは吹きだまりになっているのでいつもいい雪が残っています。
明日はサンチャゴ観光の後、夜発のフライトでダラス経由日本へ帰ります。帰りは金曜の夜に出て日曜に日本に到着と3日を要します。
来シーズンは南米ツアーを更に拡充していきます。今回のツアーにはスキージャーナルの取材スタッフも同行されて、いい写真もたくさん撮っていただきました。このレポートをご覧頂いて興味を持たれた方、是非ご検討を!!

澤 宏太郎

写真上 エル・コロラドの完璧に整備された斜面。
写真中 青空バックに愛のシュプール。
写真下 スキージャーナルのTカメラマンに撮って頂きました。

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